ニュースでも度々報道されるので「マイナス金利」の中身は知らなくても、言葉は知っている方は多いと思います。
マイナス金利とは銀行などの金融機関が日銀にお金を預ける際にその金利がマイナスとなる状態の事です。金利がマイナスの場合、お金を預けると利息を逆に支払わなければなりません。
銀行は日銀にお金を預ける事で利益を上げている
私たちが普段利用している銀行は、預けてもらったお金を使って、企業に融資したり債権を買ったりして利益を上げています。
しかし、銀行の利益獲得の仕組みはまだあります。
それが日銀にお金を預ける事で利息を貰う事です。
日銀は銀行の為の銀行なので、一般の人がお金を預ける事は出来ません。
銀行が日銀にお金を預けると、日銀が設定している政策金利の値に応じた利息を貰う事ができます。
日本の政策金利は0.1%で非常に低いですが、何千億とお金を預けられる銀行なら低金利でも利息で大きな利益を上げる事ができます。
これが銀行の大事な収入源となっています。
日銀は預金の一部にマイナス金利を適用している
日本の政策金利は0.1%で実はマイナスにはなっていません。
しかし報道ではよくマイナス金利について報道されます。なぜなのでしょうか?
実は日銀では一定額以上預けられたお金に対してのみマイナス金利を適用しています。
つまり、「あなたの所はウチ(日銀)にお金を預け過ぎだから、その分はマイナスにしますよー」という事です。
一部にのみマイナスを課す事で、必要以上に銀行が日銀にお金を預けない様にコントロールをしているのです。
マイナス金利はいつから実施されていつまで続く?
日銀は2016年1月29日の金融政策決定会合でマイナス金利の導入を決定し、2月16日より適用を開始しています。
いつまで続くのか?まだ終わりが全く見えない状況ですが、少なくとも2018年4月8日の任期終了までは続くのではないでしょうか。
日銀の黒田総裁はインフレ2%目標を掲げており、その達成のためにマイナス金利を導入しています。
現状インフレ2%達成が2019年以降になると発表されていることからも、しばらく一部マイナス金利適用は続きそうです。
また黒田総裁ですが再任された場合、その任期はもう5年のびる事になります。
低金利だからこそ外貨の長期運用が人気
日本は一部にマイナス金利が適用される程の超低金利国のため、銀行にお金を預けても利子がほとんど増えません。
しかしこの低金利を利用した長期運用方法があります。
それがFXを利用した外貨の長期運用です。
FX会社では売買する2国間の政策金利の差に応じてスワップポイントと言う値を設定しています。
取引中の通貨ぺアのスワップポイントがプラスなら毎日収入が入り、マイナスなら支払う必要があります。
通常金利の低い通貨で金利の高い通貨を買うとスワップポイントはプラスになります。
なのでトルコリラや南アフリカドルなど、超高金利の国の通貨を超低金利の日本円で買うだけでスワップポイント収入を得る事ができます。
これがFXを利用した長期運用方法です。
超高金利国の通貨は値動きも大きいので為替差損にも注意しないといけません。
しかしFXの場合、好きなタイミングで決済したり再開したりできるので、相場が自分に不利になりそうなら取引を一度終えて、様子を見て再開、と言ったことも自由にこなう事ができます。
この自由さは銀行が行っている外貨預金ではできないFXの利点です。
0コメント