(2018/05/15 追記・編集)
FXで破産をした、借金をしてしまって身が破滅してしまった・・・・そんな記事や書き込みをたまに見かけます。
FXはハイリスク・ハイリターンな取引が可能という特性上、このような書き込みも真実のように聞こえますし、実際何割かは本当の事だと思います。
しかし多くはジョーダンのつもりで書いたでたらめだったり、大げさに書いたものであったりします。
またFXで破産してしまった人の理由もほぼ間違いなく自業自得な取引や行動をしているためです。
本当にFXで借金・破産をしてしまう人はどんな事をしてしまっているのか？
ここではFXで破産してしまう人のとる行動を紹介し反面教師にしてもらうと同時に、過度に強調されているFXの危険性についてもきちんと解説しておきたいと思います。
⇒FXで大損する人の共通点から成功の道筋を見つけよう
FXで破産してしまう人の多くはギャンブル中毒の人
FXで破産してしまう人の多くは使ってはいけない生活費やさらには借金をしてFXにお金をつぎ込んでしまう人です。
FXは手持ち資金の25倍までの取引ができます。
この仕組みは少額資金でもFXを始めやすくするためのものですが、資金が多ければ多いほど大きなお金を動かせる仕組みにもなっています。
なのでつぎ込むお金が多ければ多いほど、利益を上げた時の額が大きくなります。
4千円で10万円の取引をするのと400万円で1億円の取引をするのとでは稼いだ時の額が桁ちがいです。
ただ普通の人はFXなどの投資を行う時は余剰資金で行います。
400万円で取引を行う時も普通であれば、自分の貯金など最悪なくなってしまっても大丈夫なお金で行いますし、投資の基本でもあります。
しかしギャンブル中毒のような方が損失を出してしまうと、「次は絶対勝てるはずだから」「生活費に手を出しても勝てるから問題ない」など根拠のない思いから決して手を出し手はいけないお金に手を出してしまうのです。
そもそも、そのような心理状況では相場の動きを広い視点で正しく読むことなど出来るはずもなくほぼ負けてしまいます。
結果残るのはFXにつぎ込んだ借金だけ・・そしてFXで破産した、と言う書き込みになるのです。
投資である以上FXでは稼ぐ時もあれば損失を出すときもあります。
損失を出したとしても普通であれば失敗した、で終わるはずなのですが中毒に陥った人は「失敗＝破産」と言う状況を自ら作ってしまっているのです。
何度も言いますがFXは投資です。100％勝ち続ける事はありません。トータルで利益を出すことを目指すものです。
決して余剰資金以外でFXを含む投資をしてはいけません。
FXなら4000円程度で出来るのですから、バクチをしてFXで破産するような危険を冒す必要はありません。
⇒少額取引対応のFX会社はどこ？
高リスク通貨で高レバレッジで取引をする
FXにはロスカットという、もし損失側に為替が動いてしまっても借金となる前に自動で強制決済を掛ける事で借金となる事を防ぐ仕組みがあります。
この仕組みのお陰で通常は借金となる事を心配することなくFXで利益を追求できます。
しかしこのロスカットが間に合わないという状況がまれに起こります。
急激すぎる為替変動がごく短時間に起きた場合です。
このとき本来はロスカットされる値になった時にロスカットが作動する前にさらに損失側に動いてしまい、結果通常より損失が大きい所で決済がかかってしまいます。
この決済がかかってしまうラインが手持ち資金以上の損失だった場合、借金となってしまいます。
ほぼ起こらない事ではありますが、スイスフランショックの時にこれが起こってしまいました。
スイスフランショックとは、それまでスイスの中央銀行が行っていた為替介入を突然「やめた」と発表したため市場が大混乱、為替は一瞬で大変動を起こしてしまった出来事の事です。
この時は日本でも借金を背負ってしまった方が出てしまい、さらにFX会社の中には損失のせいで破産してしまった会社もあります。
ニュースでも大きく報道されましたが、じつはこの時でもほとんどの方は「借金だ」「FXで破産だ」と言うような状況にはなっていません。
そのような状況になったのはスイスフランのようなマイナー通貨を絡めた通貨ペアで取引をしていて、なおかつ高レバレッジだった人です。
このことから、急激な変動でも
①「米ドル/円」のような動きが緩やかなメジャー通貨で取引をする
②マイナー通貨を取り扱う時は高レバレッジにしない
を守るだけで、ロスカットが間に合わないような事態は防げます。
マイナー通貨は変動が大きいため、高レバレッジでハイリターンを狙う方が後を絶ちませんが・・・FXは投資であってギャンブルではありません。
100戦100勝などはあり得ませんし、どこかで必ず損失をする場面が出てきます。
損失場面でいかにリスクをコントロールするかが投資では大事で、トータルで利益を出すのが投資の基本です。
ギャンブルのような取引は「FXで破産」の入り口ですのでやってはいけません。
⇒レバレッジについてさらに詳しくはこちら
為替変動の大きいマイナー通貨に手を出してしまう
FXは為替変動が大きいほど大きな利益チャンスがやってきます。ただそれと同時に損失リスクも大きくなります。
為替変動の大きさだけを見て変動の大きなマイナー通貨で取引をするのは危険です。
マイナー通貨の場合、ちょっとした経済の動きや機関投資家の思惑によって為替が突発的に動く事があります。
こういった突発的な動きはテクニカル分析やファンダメンタルズ分析でも分からない事なので対応が難しいです。
突発的な事態でもリスクを管理できるような資金運用や損切り設定をきちんとできるようになるまではマイナー通貨には手を出さず、「米ドル/円」の様な通貨変動が安定して情報が仕入れやすい通貨で経験を積むようにしましょう！
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