お金を出して利益を目指す行為も様々なものがあり、種類によって目的や期待できるリターン率などが全く違います。
お金を出して稼ぐ代表的な手法である投資と投機(トレード)、ギャンブル、融資、出資の違いについて解説します。
投資と投機(トレード)の違いは?
投機の事をトレードと呼ぶ場合もあります。ここでは今後は投機で統一します。
金融における投資とは、リスクある金融商品について資本を投下しては配当などのインカムゲインや商品価値向上による資本増強によるキャピタルゲインを狙うものです。
投資対象としては、株券・債権・不動産・為替と言ったものがあります。
投機とは価格が短期的に変動する商品から変動による利ザヤを狙う行為です。株券や為替でデイトレードのような短期的な動きを狙ったトレード手法は投機の枠組みに入ります。
集合的には「投資」>「投機」ですね。
投資はこのような短期的な売買の他に、配当やスワップポイント益など長期運用目的の取引も含みます。
投資とギャンブルの違いは?
ギャンブルとはお金や物を賭けて勝負を争うゲームの事です。
勝てば指定されたお金や物が手に入り、負ければ自分が提示した掛け金が没収されます。
ギャンブルの特徴としては主催者たる「胴元」が存在する事です。
カジノならその場を運営する会社、競馬ならJRA、宝くじなら銀行などの主催者です。
胴元は掛け金として入るお金に対して、出費となる賞金や運営費などを考慮して運営されますので適切に運営すれば胴元が損することはありません。
投資との違いはギャンブルはマイナスサムゲームである事です。
胴元が手数料として利益をとるので、100円の出費に対して得られる利益の期待値は必ず100円より少なくなります。
投資の場合はゼロサムゲームと呼ばれ、損する人がいれば得する人がいる構図となっています。
投資と融資の違いは?
融資とは資金が必要な人にお金を融通する事で、貸出と同じです。
投資は投入した資本による対象の増強や配当などを利益としますが、融資の場合はお金を貸し出す事で貸付利子を収益とします。
貸し出す側は「融資」と言う言葉を用いますが、借り手側は「ローン」や「借金」と言う言葉で良く表現します。
立場の違いだけで意味は同じです。
また投資された側はそのお金を返す義務はありませんが、融資の場合は返済義務があります。
投資と出資の違いは?
投資と出資は同じ意味となります。
投資が株や為替、債券のような金融商品の他にも起業や企業成長のための資本投入も含める事に対して、出資は後者の事に限定したものです。
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